これは5年前の話である
私は生き急いでいた
ゆっくりとダイニングに着く事もなく
朝から立って食事も済ませていた
そんな時にふと思った
ゆったりのんびりし過ぎず 軽く腰を掛けられて 軽く立ち上がれるイスはないものか…
そうだ スツールを買おう
スツール:背もたれのないイスの事
有名なスツールは柳宗理のバタフライスツール
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アンセムのスツール
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Sarasa designのb2c
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と魅力的な作品のある中で 私が選んだのは
シューメーカーチェア
1930年から続くデンマーク製の伝統のチェアである
今では一般的に使われるシューメーカーチェア
名前の由来通り靴職人が作業に使っていたものだ
さらにさかのぼれば乳搾り用のチェアだったものらしい
購入時には嬉しい事に
木の種類、塗膜の種類、塗装の色、座面の高さもkids用からハイスツールまで
自分流に選択できる
ちなみに私は木はバーチ、塗膜なし、塗装なし、座面はバーカウンターで使うくらいの少し高め
選んだ理由は3つ
1にハイスツールがあったこと
生き急ぐ日々に腰を落とす事なく軽く座る
というより腰掛ける事が出来、日常にマッチした
2に金物を一切使っていないこと
木のみで形成された姿がナチュラルな空間にマッチした
3には何と言っても座り心地だ
座面に対して驚くほど私の尻がマッチした
例えるならS極とN極が磁力によってくっついたような感覚だ
座面が高く背もたれがないにもかかわらず
そこに何時間もいられるような安定感
ハイスツールがゆえにそのまま浮遊しているかのような心地よさ
日々そこに座っているだけで幸せを感じるようになった
何にも変え難い大切な時間があることを知った
それ以来
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私は
生き急ぐ事を
やめた
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