Apple社も採用したmade in JAPANの家具ブランドとはvol.4
前回までのあらすじ
いつものように仕事の取引先へと向かっていると突然iPhone SEが鳴った
電話は超獣の主 田中たつお殿
田中たつお『ふすまを新しく張り替えたから見に来ると良いだろう』
私はその言葉に突き動かされるように 超獣の主 田中たつお殿の待つ超獣領域へと向かう
海を渡り山を越え
更に超獣領域の中で待ち受ける数々の試練を超えて
私は遂に超獣の主 田中たつお殿とご対面を果たし
屋敷へ通されるのだった
これが超獣の主殿の屋敷か
失礼します
これは、、
このチェアは、、
けたたましいシートの破れ具合だ
超獣の主 田中たつお殿も我慢できずにここで爪を研いでしまったというのか
ふすまの張り替えより先にシートを張り替えた方がいいだなんて口が裂けても言えない
それにしてもいいチェアだ
まあいい早くふすまを、、
おお
これがこの度お張り替えになられたふすま、、
ん?
んん
このラウンドテーブルは確か
1928年広島で生まれ数々の名作を世に送り出し未だ進化を続ける家具ブランド
MARUNI
そうだ思い出した
さっきのチェアも同じMARUNI製だ
近年Apple社も社内にMARUNI製アームチェアを数千脚納品したという話題のブランドでもある
しかもデザイン性を重んじるApple社が採用したというのはいかに細やかに洗練された品質かを物語る
このクラシカルなディテール
見る者をうならせるプロポーション
さすがは本物のわかる男 超獣の主 田中たつお殿だ
いや本当に素晴らしいものを見させてもらった
そろそろ本題のふすまを、、
と
その瞬間
突然ポケットのiPhone SE が天高く馬肥ゆる勢いで鳴り響いた
何と向かう予定だった仕事の取引先からだった
こともあろうに遅れるという電話をしていなかったのだ
急いでこの超獣領域を出て向かっても5時間は要する
終わった、、
私は暮れゆく天を
爽快な笑顔で仰ぎ見た
おわり