浄土の門ー引き戸に鍵が欲しい時ー前編

世の中には

鍵なし引き戸

鍵あり引き戸

2種類の引き戸が存在します

あなたはどちらを選びますか

私は

鍵なし引き戸を好みます

なぜなら心に鍵のないオープンな人間で在りたい

そう切に願うからです

しかし

そうも言っていられない局面もあります

そう

トイレです

聖域であるこの場所

ここだけはうつし世と分かつ極楽浄土であってほしい

兎にも角にも鍵が欲しい

是非に及ばず鍵が欲しい

ただしそこには大きな山がそびえ塞がります

そうです鍵あり引き戸はどのメーカー探しても高価なのです

高価ゆえ諦めてトイレに鍵なし引き戸をつけるのか

いつ外部から開けられるかわからない恐怖と隣り合わせの阿修羅道を選ぶのか

私は苦悩の末 一つの妙案に至りました

そうか

鍵なし引き戸に自分で鍵をつければよいではないか

ただちに引き戸用鍵を入手します

順序

1 引き戸側にチューブラ穴を開ける

2 引き戸側にフロント穴を開ける

3 壁側にストライク穴を開ける

引き戸側と壁側の両方に穴あけの必要がある為 ある程度時間のある時にした方が良いでしょう

準備する物

鉛筆、ドリル、ドリル用ホールソー、ノミ、差金

最近の商品は実寸表記で取付ゲージ紙が入っているので それを基に穴開けができます

まずは引き戸側の穴あけの寸法36ミリですが大事なのは中央部です

カッターで中央部だけ優しく

しかし確実に切り欠きます

取付ゲージを引き戸に押し当て切り欠いた中央部を鉛筆で印します

印した部分を中心にして36ミリホールソーで穴開けです

ホールソーの回転力に腕が負けないよう両手でしっかり力を入れて行いましょう

貫通には長い道のりですが

彷徨い歩き細い光を探す人の一生のように開けていきます

見つけました

向こうに見えるのが極楽浄土です

しかしながらまだ安住の地へは行けません

フロントの穴開けもしなければ鍵は出てこません

出口の見えない毎日に疲れて耐えて疲れて耐えて見つけたものもあります

先程と同じように中央部に印をしたら

足元に小さく咲いた花に気付けたあの日の心のように開けていきます

最初に開けた穴と交わり光が差し込んできます

全てのものに広く眩さをめぐむ太陽を思い出してしまいます

しかし人は忘れがちです

生きていくには絶対に忘れてはいけない大切な事があります

この穴の周囲をノミで2ミリ程深く彫る必要があります

これまでの半生歩いてきた道のりをなぞるように彫っていきます

ようやくこれでフロントが出来上がり引き戸側は完了です

冒頭説明したように

壁側にも受けとなる穴を開けなと鍵として機能しません

面倒でたまらない気持ちになりますが

面倒で時間がかかって大変なものにこそ輝くものが詰まっている事

私は知っています

では最後の穴開けはまた次回

浄土の門ー引き戸に鍵が欲しい時ー 後編


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